

ペンネーム 木莉




はじめまして!木莉恵子と申します。
この木莉(きり)はペンネームで、30代初めころ、大阪文学学校に入学した時に友達がつけてくれたものです。木や草が大好きなので木と茉莉花(まつりか)の莉にちなんだ名前です。
このペンネームを使い、宝塚の同人誌で30年以上エッセイや短文を書いてきました。宝塚のミニコミ誌『ウイズたからづか』にも同人たちと一緒に書き続けて来たのですが、去年の秋に同人の会をやめてしまいました。
それで、長年親しんだペンネームを使うこともなくなったら、声楽を教えてもらっている長谷川先生に、ブログを書かないかとお誘いを受けました。
本が大好きで、木や草花が大好きで、いつも音楽に憧れている、気持は9歳くらいのお婆さんなんですが、また、時々、木莉恵子のペンネームを使って気ままなエッセイを書いてみたいと思っています。(^O^)/



【57】逆瀬川パンネルにて
「長谷川眞弓の小さなコンサート⓸
2024.9. 15
9月とはいえ、かなりな猛暑の昼下がりにコンサートは始まった。
場所は逆瀬川パンネルの2階喫茶室。
そこは、私がピアノや歌のレッスンの後、よくパンを買って帰るパン屋さんである。
でも、2階の喫茶室に入るのはこれが初めてだった。
エレベーターで2階に上がると、すぐ目の前にスタンウエイの木目調の素敵なグランドピアノが置かれていた!
長谷川先生の歌はスタンドアローンから始まって、ふるさと、赤とんぼ、ビューティフルドリーマー、ダニーボ-イ、城ヶ島の雨、‥‥
そして、お六娘。
「花の盛りの20歳でござる」という歌詞ではじまる、丸顔で初々しくてかわいくて、しかも凛とした娘の痛快な歌だった。

ラストは、トスカから「歌に生き愛に生き」
さすがに、盛り上がった。
私は、プッチーニの歌劇が大好きなので、感激した。
アンコールは「私を泣かせてください」だった。
私はこのヘンデルの曲の楽譜を確か持っていたなと思いだした。映画「カストラート」の中で歌われたのだと聞き、「えっ!そうだったのか」と思った。
いつか、レッスンでこの曲を歌えたら素敵だな!
長谷川先生のソプラノは柔らかくて素敵な体温のある、おおらかな声である。
9月の猛暑に喘ぎながらも、ほっと息がつけた感じ。
やっとこの夏も乗り越えられるという自信が湧いてきた!!

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【56】今年の夏
2024.8. 24
先週、庭の水やりをしていたら、外を通る若いお母さんと子供の声が聞こえてきた。
お母さんはまだ、20代くらいで子供は幼児。
「灼熱だあ!!」と彼女はちっちゃな子に叫んでいた。「しゃーくーねつー?」
その子はたどたどしく母の言葉を繰り返し、言葉の意味はわからないだろうが、夏のことを初めて灼熱という言葉で聞くのかと思った。
本当に今や日本の夏も、「危険だから外出はするな」と言われるようになってしまったのだ。
私が少女だった頃は、夏は暑くても、もっと、さわやかだった。
夏休みが来ると、私と妹は、おそろいの水玉模様のワンピースを着て、田舎の祖父母の家に泊まりに行った。1両だけでトコトコ走る電車に乗って、小さな駅に降り立ち、光の溢れている白い道をどんどん歩いて行く。
祖父母の家は、大きな藁ぶき屋根の家だった。入ると黒いひんやりした土間があり、大きなかまどがあり、真っ黒けの猫たちがいた。
藁ぶき屋根の家は、夏でも涼しかった。
お盆には親戚が勢ぞろい。数日をいとこたちと過ごし、畑で収穫し、井戸で冷やしたスイカやマクワウリを食べ、皆で裏山に駆け上り、川で泳ぎ、かき氷を食べ、夜には花火をした。
その頃も暑かったけれど、危険な暑さでは決してなく、クーラー等どこの家にもなかった。
海や川には皆が押しかけてゆき、ニュースで芋の子を洗うような海水浴風景などと言われた。
ここ数年は、あまりに凄い暑さのせいか海は混みあっていないようだ。最近、友達が和歌山に行った時の動画を送ってくれたが、海の中も砂浜もスカスカしている。暑すぎるので浜にはとてもいられなくて、友達は孫たちの様子を、クーラーの効いたホテルの窓から見ていたようである。
若いころには「夏は海だね!」と思っていたのだが、いつの間にか「外に出るのは危険!」ということになってしまっている。
ますます、地球温暖化は進むのだろうか?!来年の夏はもっと暑いかも知れない。
けれど、いつか氷河期が来るのだという話も聞く。
もちろん私が生きている時代ではないと思うが‥‥
今の子供たちが大人になった時、灼熱の夏ではなくなって、昔のような夏が戻ってきたらいいのだが‥‥
というのが、はかない私の望みである

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