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​2023年(令和5年)

ペンネーム   木莉

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はじめまして!木莉恵子と申します。
この木莉(きり)はペンネームで、30代初めころ、大阪文学学校に入学した時に友達がつけてくれたものです。木や草が大好きなので木と茉莉花(まつりか)の莉にちなんだ名前です。
このペンネームを使い、宝塚の同人誌で30年以上エッセイや短文を書いてきました。宝塚のミニコミ誌『ウイズたからづか』にも同人たちと一緒に書き続けて来たのですが、去年の秋に同人の会をやめてしまいました。
それで、長年親しんだペンネームを使うこともなくなったら、声楽を教えてもらっている長谷川先生に、ブログを書かないかとお誘いを受けました。
本が大好きで、木や草花が大好きで、いつも音楽に憧れている、気持は9歳くらいのお婆さんなんですが、また、時々、木莉恵子のペンネームを使って気ままなエッセイを書いてみたいと思っています。(^O^)/

【47】ハッセルハウスで (^^♪

    2023.3. 21

19日日曜日は、仁川駅近くのハッセルハウスという喫茶店の2階で、春を呼び込むような素敵な音楽会があった。私の声楽の先生、長谷川眞弓さんのソプラノリサイタルである。

日曜日の夕方、ハッセルハウスの2階に30人ほどの人たちが集まった。

ハッセルハウスの2階の天井は、屋根が三角形にとんがっていて高く、壁には大きな絵が何枚も掛けてある。

何度かお茶を飲みに行った時には、ゆったりとした空間にレースのテーブルかけをかけたロマンティックな木のテーブルと柔らかな椅子が置いてあったのだが、机はなくなり椅子だけがぎっしり、30ばかり並んでいた。

 

先生のドレスの色は艶やかな甘いラズベリー色!!

こういう場所で聴く先生の声もなかなか素敵だった。

「虹のかなたへ」「桜横丁」「私の大好きなお父様」「アヴェマリア」等、それに中島みゆきの「糸」、イルカの「なごり雪」、松田聖子の「赤いスイートピー」まであった。

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先生の春風の様な暖かな声は、私の気もちを柔らかくほぐし、その童女のような自由奔放さは、感動的だった!

 

歌とお話にニコニコ顔になり、1時間ばかりを過ごした私は、いよいよ、冬が終わって春に向かって、歩いて行けるのだなとはっきり確信できた。

そう、やっと、コロナの時代も終わったのだ!

 

小さなコンサートは私の気もちを軽々と持ち上げてくれた。

 

桜の開花を心待ちにしている今日この頃、やっと今年こそは、花見ができるとわくわくしている。

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【46】はんなり。日本画の展覧会に行った。

    2023.2. 23

この間、大阪の中之島美術館へ行って来た。

『大阪の日本画』という展覧会である。

大阪中之島美術館の1周年記念特別展として開催されたのであった。

美術館は黒い建物でキャンディーのようなオブジェの立った広場があり、入り口の前あたりには怪しい猫がいた!

ううむ?宇宙猫かな???

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大阪の日本画と言っても、あまり意識したことがなかったのだが、さすが大阪らしいやさしいはんなりした味わいのある展覧会だった。

片岡愛之助さんが音声ガイドを吹き込んでいるというので、今まで借りたことがなかったのだが、使ってみた。

愛之助さんの大阪弁で案内されながら、画や屏風の間を歩いていると、とても気持ちが和んだ。

展示されている作品は大正と昭和の初めころの日本画や屏風で、知らない画家の名前ばかりだったが、大阪にも素敵な絵が沢山あったことが分かって驚いた。

大阪らしい柔らかさや地味だが品の良い情緒が溢れていた。

実は、私は大阪で生まれた女で、といっても赤ちゃんの時にすぐに引っ越したから、あまり大阪のことは知らないのだが、19歳からの2・3年は会社が御堂筋にあったので、銀杏の並木を見て過ごしたのだ。

 

若い頃は、大阪弁は、何ともやぼったいと思っていたが、中年になるといつの間にか気持ちが変わって好ましく思えるようになっていた。

 

天神祭りを描いた絵もいくつかあって、数年前に夫婦で行って船に乗り花火を見たことがあったのを懐かしく思い出した。

絵に描かれた人々や子供たちの表情が何とも自然で頼もしく感じられて、ああ、私って大阪が好きだったのだなとつくづく思った。

歳を取るって惨いところもあるけれど、こうして人間を柔らかく、たおやかにしてくれるものなのかなと、何か素晴らしい発見をしたような気分になって、良い気持ちで帰宅したのだった。

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【45】七草粥 

    2023.1. 7

2023年も明けて、もう今日は7日である。

今日は七草。

今年はおせちも用意せず、暮れに買いこんだ黒豆やかまぼこや卵焼きをあてにして、金箔入りのお酒を飲んだだけだった。

その後、清荒神にお参りし、少し歩いた。

食べ過ぎなかったから、健康なお正月であった。

 

ごちそう疲れにはなっていなかったが、それでも、7日になったので七草粥を炊いた。

でも、ご飯がちょうどなかったので、キッチンの引き出しの奥にあった賞味期限切れの鶏五目のパックを1個見つけて、水まししてグツグツ。

それに庭で積んで来たハコベと三つ葉を足すと…おお、7つになったねと喜んだのであった。

仕上げに今夜は満月なので卵を1つ。

満月七草の出来上がりで~す。

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少し足りないので味噌雑煮も作ったのだが、残ったおかゆの中に切り餅を放り込んで炊いて白みそを入れただけである。

何ともいい加減な朝ごはんではあったが、小さなおかゆ用の土鍋でグツグツ炊くとなかなかおいしくできあがった。

お粗末だけれど、「うん、中々うまい!」と2人、結構満足した。

 

今年は、まあ、こんなお正月であった。

こんなお正月だけれど、これも素敵!と思う。

今年1年、ぐうたらな私らしく気楽に行こうと思っている。

 

(#^^#) 2023年も、よろしくお願い申し上げます!!

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