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​2022年(令和4年)

ペンネーム   木莉

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はじめまして!木莉恵子と申します。
この木莉(きり)はペンネームで、30代初めころ、大阪文学学校に入学した時に友達がつけてくれたものです。木や草が大好きなので木と茉莉花(まつりか)の莉にちなんだ名前です。
このペンネームを使い、宝塚の同人誌で30年以上エッセイや短文を書いてきました。宝塚のミニコミ誌『ウイズたからづか』にも同人たちと一緒に書き続けて来たのですが、去年の秋に同人の会をやめてしまいました。
それで、長年親しんだペンネームを使うこともなくなったら、声楽を教えてもらっている長谷川先生に、ブログを書かないかとお誘いを受けました。
本が大好きで、木や草花が大好きで、いつも音楽に憧れている、気持は9歳くらいのお婆さんなんですが、また、時々、木莉恵子のペンネームを使って気ままなエッセイを書いてみたいと思っています。(^O^)/

【44】クリスマス!そして今年も終わる 

    2022.12. 24

今年は特に時間が過ぎるのが速かったなと実感している。

自分の年齢のせいかもと思うのだが、このコロナ禍とウクライナの戦争が続いている、暗くてすっきりしない社会のせいもあるのかなあと考えている。

会う人毎に「良いお年を!」と言ったりして、ああ、もうすぐ2022年も終わってしまうのだと、ちょっとため息。

 

今日はもう、クリスマス・イヴ☆☆

私の夫は一応クリスチャンだということで若い時に洗礼も受けたらしいのだが、賛美歌を1つ歌えるくらいで、聖書の知識も私より少ない。自分でも転びバテレンだと言っている。

それでも、2人ともクリスマスは大好きである。それはロマンティックでご馳走を食べる日と思っているだけなのであるが……(#^^#)

明日は4人で近くの行きつけのイタリアンにクリスマスの御馳走を食べに行く。

楽しみである!

一緒に行くのは50代と40代の若い人たちなのでそれがまた嬉しい!

 

話しは変わるが、最近、仁川の街にも白髪頭の人が増えてきた。

年金が減ったせいかしらと思っているのだが……

それで、私も、美容院で毛染めをするのを止めることにした。

私の髪はごま塩と言いうような上品なものではなくて、左半分が黒で、右がぶちと縞模様になっている。

何とも怪しいのだが、我慢して、決してバッチリとは染まらない毛染めシャンプーを使ってごまかしながら全白髪になるまで凌いでいこうかと考えている。

まあね、ともかく、メリークリスマス !! ☆🎄☆

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【43】今年もどんどん過ぎてゆくね!

    2022.12. 12

何をバタバタしていたのかと思うけれど、10月11月と落ち着かない日々を過ごした。
もう、12月も12日になってしまった。
今年も、後20日で終わるのである。

今年もピアノの発表会が5日の日曜日にあった。逆瀬川のカフェ・サンガという店の2階で、11人のシニア仲間たちと、ドキドキしながら、1年間練習してきた曲を弾いた。
シニアのクラスには40・50代の人もいて、男性も3人ほど、子どもの時から習っていて、かなりガンガン弾ける人もいるのだけれど、私のようにいつも猛練習の甲斐もなく間違ってつっかえてばかりで落胆している者もいる。
シルバークリスタルコンサートという素敵な名前がついているのだが、私は毎回、今年こそはと思うのに、いつも、こんなふうにガックリ来ている。
私は、どうやらこの中で1番年配の生徒になったようだと気づく。10年前に初めて出た時にはもう少し年上の人もいたと思うのだが……
私の若い素敵な友達は年々腕を上げ今年もとっても素敵に演奏していた。ただ本人は譜面が捲れなくて失敗だったと言っていたのだが、私は譜捲りがない短い曲を選んだのに……ぐすん。(+_+)
発表会の度に苦しい思いをするのでもうやめた方がいいかもと思うのだが、それでも性懲りもなく続けている。もしかしたら死ぬまで続けるのかなと思ったりして、あきれるけれどそれでも、お土産の可愛らしいお菓子を貰って、しおしおと帰る。

昨日、11日は西宮市のクリーン大作戦の日だった。大げさな名前がついているが、道掃除をするだけで、私と夫は自分の家の前の中津濱線の道端の草をむしったのである。1時間半ほどで終わるのだが、雑草は、つよし!道の端の土もないところに生えた草は深く根を下ろしていてなかなか抜けるものではない。すぐ鼻の先を車がゴーゴー通っていくし、日曜日の道を楽し気に駅まで行く人たちのそばで、ぼそぼそ掃除しているのも少し惨めではある。
それでもどうにか終わって、草やごみを袋に詰めて、掃除すると家の前の中津濱線もなかなかきれいに変身していて、やはり綺麗になった道を見ると気持ちが良い!!
さあ、これで12月恒例の行事も終わって、これから、年賀状を書いたり家のなかの掃除片付けをして来年がやって来るのである。

 

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コロナは今も、鬱とおしく居座っている。ウクライナの状況も酷い。
何だか嫌な感じの1年ではあったがどうにか楽しく締めくくりたいと思っている。
今年は友達とクリスマス会 🎄 をする予定だし、晴れ晴れとした新年を迎えたいものである。
そのためには超苦手な片付けと掃除もしなくちゃね!
まあ、できるだけねと、いい加減なことを考えている私である。

 

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【42】京都で不思議なホテルに泊まる (^O^)/

    2022.11. 7

10月30日京都へ1泊の旅に出かけた!♪

四条河原町からバスに乗って、1度行ってみたいと思っていた大原へ。

日曜のせいか凄く混んでいた。

しばらくは鴨川に沿って上って行ったが、ぎゅうぎゅう詰めで、夫と2人立ちっぱなしだった。バスは揺れるし、人いきれで暑くるしいし、ちょっとしんどい思いをした。

途中で乗客は少し降りたが、50分ぐらいで着くと思っていたのに、1時間以上もかかってしまった。

早起きして張り切って出て来たが、腕も脚も痛くなってしまった。

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バスから降りると、さすがに空気は美味しくて爽やかな風が吹いていた。

初めての大原だった。

もうすぐ11月が来るのだが、秋は、まだ、始まったばかりというふうである。

そうだ。やはり三千院へ行くことにしようと思い、「♬京都大原三千院、恋に疲れた女が一人」と心の中で歌いながら歩くのだが、こちとらは人生に疲れた年寄り2人で、ううむ‥‥と苦笑い。

「大原女の小径」と書かれた道をゆっくり登って行き、三千院に着く。

京都の街中は10月の終わりでも結構暑かったのだが、この辺りは涼しくて心地よい。所々に出ている土産物屋さんも、柴漬け屋さんとか漬物やさんが多くて、このあたりにふさわしいなあと感動した。

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三千院にお参りする。このお寺は石の階段も楽で、坂道も歩きやすく緩やかだった。

帰り道、湯葉の店を見つけて昼ご飯を食べた。昼間だけど、お酒も少し頂いてしまった。ほろ酔いで、坂を下り、また、バスに乗って四条河原町まで戻った。

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私たちが泊まるホテルは、ザ・ジェネラル京都高辻富小路と言う所だった。四条烏丸から8分ということだったので、前の晩に、印刷した地図を頼りにドンドン歩いて行った。
2人とも超方向音痴である。阪急の河原町駅から20分近くも歩いて‥でもそれらしい建物は見えなかった。歩き疲れたのに、それらしい建物も見えず、もしかしたら、迷子かと思って、ちょっと右を向いたら、突然、そこに探していたホテルの名前を見つけた。


5階建てのコンパクトなホテルだった。
入るとど真ん中に大きな四角い中庭があった。
大きな木が植えてあり「お!」と思った。
中庭なので、天井はないから、エレベーターで3階の部屋の廊下に出ると少し寒かった。
アーティストがデザインしたということで、まさにモダンアートの空間のような面白いホテルだった。
お風呂はシャワーしかなくて、ちょっと残念だったのだが、夕食は「おばんだい」と聞いていたが、刺身も魚の焼き物も京モチ豚のステーキもあり、なかなか豪華だった。昼間、日本酒を飲んでおきながら、また、赤ワインを飲んでしまった。

そして、食後は点在しているホテルのラウンジを巡り歩いた。
夜の京都の薄暗く静かな通りを私たちは歩いて、黒いドアを見つけ、そこに部屋のカードキーを使って入って、本館以外の3つのラウンジを見学した。
ラウンジには個性的なオブジェや焼き物が飾ってあったり、心地よさそうなソファがあって、無料のちょっとしたスナックやお茶やお酒まで置いてあり、自由に味わえるのだが、私たちはもうお腹いっぱいなので見るだけにした。
どん兵衛まで見つけてびっくり。夕食のホテルのレストランには私たちしか客がいなかったのだが、皆、ラウンジ巡りでスナックやお酒でおなかを満たしていたのかもしれないと思った。各ラウンジには違ったインテリアが施されていて、他とは違う、飲み物やスナックなどが置いてあった。
このツアーは阪急トラッピックスで予約したのだが、こんな所とは知らなかったので年寄りにはちょっと難解でハードなところもあったのだが、めげずにラウンジ巡りを楽しんだ。

次の朝、朝食にレストランに入ると、日本人は私たちだけだった。日本語は一切聞こえてこず、英語とフランス語が飛び交い、ウエイターも外国人。
あれっ?海外旅行に来たみたいと思った。
京都でフランス旅行をしてしまった感じで、来年から少しフランス語も勉強して、また、ここに泊まりに来ても……と思ったのであったが……

 

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【41】氷見線(ひみせん)ベビーレイル

    2022.10.13

9月の末に能登旅行をして、雨晴(あまはらし)海岸と言う所に寄った。
晴れた日には海越しに立山連峰が見えるということだったが、朝から雨が降ったりやんだりで、
雲が立ち込めていたから山は見えなかった。
でも、しんとして、とても綺麗な海だと思った。

海のすぐそばに単線の線路が走っていた。
氷見線。
次はツアーではなくて、海だけ見に、のんびりと能登に来てみたいと思った。
海辺を走る氷見線に、ぜひとも、乗ってみたい!

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【40】能登の猫~ ラング・ド・シャ

    2022.10.2

9月25日の日曜日から2泊3日で金沢から能登へ行って来た。

交通社の格安旅行で、1日目の金沢はサンダーバードの乗車券とホテルの宿泊のみのフリータイム。2日目からは添乗員さん付きで、能登に行き、夜は、輪島でプライベート花火、3日目は総持寺などに行った。

能登は、いつも海がそばにあり、何しろ新鮮な魚が豊富な所だったので、随分とたっぷりの生魚を食べることができた。

私は決して魚嫌いではないのだが、3日間てんこ盛りのなま魚ばかりというのは少しきつかった。

能登の人はおっとりしていて、すっきり落ち着いた人が多いなと感じたのは、やはりお魚のEPA・DHAをしっかり摂っているからだなと納得した。

 

しかし、生魚にあまり慣れていない私と夫にとっては、少し辛いところがあった。

3日間、5食が全部魚だったので、5回目の時には途中でもう食べられなくなって、早々と店の外に出ていた。

広々とした緑の芝生の上をぶらついていたら、どこからか猫が出て来た。

三毛猫で毛艶が良くて丸々と太った猫だった。

その子が何故か私たちを見て寄って来て、足元にくるりと体を巻き付けて来た。

犬好きの私たちは決して猫は嫌いではないが、猫とのお付き合いの仕方を知らないので、ちょっと困惑した。

仕方なく、私は猫と向き合って、「お手」をやらせてみたら、ちゃんと左前足を出してくれた。

「おっ!」と思っていたら、舌を出してぺろぺろ舐めてくれた。

 

ううむ。犬の舌の感触とはまるで違う。

犬の舌はつるつるなのだが、猫の舌はザラザラしている!

そうか、ラング・ド・シャというお菓子があるけれど、何故、猫の舌なのかと訝っていたのだが……やっとわかった。

おバカな私は大発見をした気分だった。

 

この猫はその料理屋さんの飼い猫ではないらしいが、この店の看板猫なんだそうだ。

おおらかなここの人たちにかわいがられて、しこたま魚を食べさせてもらっているのだなと思った。

私と夫が三毛猫にかまっていると店の中から一緒のツアーの人たちが猫を触りに来た。猫好きの人が多いようで、皆、ニコニコ顔である。

この子が雄か雌かという話になって、ひっくり返してみようかということになりかけたが、1人が「メスに決まっています!」と断言した。

そうそう雄の三毛猫はとっても少なくて希少価値があり何千万もするという。

そうだね。三毛子ちゃん。

 

しばらくして私たちがバスに乗り込むと、店の人たちと一緒に三毛猫ちゃんも見送ってくれていた。

海のほとりのお店で可愛がられて、にゃんとも自由な生き方だろうと、ちょっとうらやましい気がした。

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【39】愛の調べ

    2022.9.20

もう10日以上前のことだけれど、宝塚ソリオに映画を観に行った。「愛の調べ」という、シューマン夫妻とブラームスの物語だった。

高校の頃、音楽の教科書にシューマンとクララとブラームスの物語が書いてあったのを思い出す。

 

天才ピアニストのクララが父の反対を押し切って、シューマンと結婚し、7人もの子供たちが生まれて賑やかで超多忙な毎日を送っていた。それは生活はあまり楽ではないけれど、元気いっぱいの子どもたちとの賑やかで楽しい家庭だった。

そこに、住み込みの弟子としてブラームスがやって来る。ブラームスは一目でクララを愛してしまう。だが、決して安っぽい三角関係のお話にはならない。

 

やがてシューマンが心の病で死んでしまう。

その後、ブラームスはクララに求婚するのだが、断られてしまい、それで彼は一生独身をとおすことになる。

 

映画の中には、シューマンやブラームスの音楽が溢れていた。

キャサリン・ヘップバーンのクララはとっても清らかで美しかった。

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この映画は1947年アメリカで作られたもので、私の生まれる2年前の映画である。白黒だけど、色彩豊かで優雅な映画だった。真剣に音楽と愛に生きた人たちの姿がまぶしかった。

 

終わった時。会場にいた人たちはしばらく呆然と酔いしれたように沈黙していた。

心の中が澄み切って心少し寂しくて、暖かくなった。

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【38】夏を乗り越えて……!

    2022.8.30

ここ2、3日、朝夕、涼しくて生きかえった心地がする。

やっと夜、眠れるようになり、まだまだ、暑さはぶり返すだろうが、ひとまず、ほっとしている。 (*^。^*)

毎年、夏にはひどい目に遭うので、この夏はどうしたら越せるだろうと真剣に悩んでいた。

1週間ほど高原へ避暑に行きたいと考えたりもしたのだが、お金もなくヨレヨレの身ではとてもじゃないが無理な話だと諦めた。

せめて夏の間に1・2回涼しい所へ旅をしようと思って、1週間前、比叡山で一泊して来た。泊まったのは、ロテル・ド・比叡という小さなホテルだった。

比叡山は滋賀県だろうと思っていたら、ここは京都市左京区だった。

JR京都駅で暑さにあえぎながら、昼ご飯を食べて、3時にホテルの迎えのバスに乗り、小一時間で着いたところは小さな山のホテルだった。暑い京都の街中で脳味噌が沸騰しそうな不快感を味わっていた身には、そこは延暦寺のおひざ元、標高600メートルの静かで清らかな場所だった。久しぶりにゆったりと涼しい気分になった。

ホテルのスタッフの人たちは皆、おっとりまったりしていた。

夕食はフレンチ。

赤ワインを飲みながら楽しんだ。

京野菜があしらわれていて、素朴でナチュラルなフレンチだった。

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琵琶湖に霧がかかり山は穏やかに暮れて行った。

私は毎日毎晩、中津濱線のそばの家で救急車の音を聞かされていたので、ほっとしてぐっすり眠った。

 

また、次の朝6時にはホテルからバスが出て、延暦寺のおつとめを見学させてもらった。

霧の中のひんやりした道を歩いて根本中堂に行き、お経とお坊さんのお話を聞いた。

延暦寺根本中堂は中地下にあって私たちは上から仏様の様子を覗く。

天台声明だと思うのだが何とも綺麗な旋律が唱えられた。音楽的なお経だった。お経の声は地の底から立ち上って来る。最後に般若心経も唱えられた。

お経の後でお坊さんが上がって来て仏教のお話などしてくださった。

勿体ないほど静かで緩やかな時間が流れていた。

 

ロテルド比叡に滞在したのは18時間ほどのことだったが、おっとりまったりとした悠久の時間を味わった。

京都駅に戻ってくると正に火炎地獄のようであったが……

 

帰宅して、身体は疲れていたし、家も相当暑かったのだが、心の底に清浄な時間の涼しくて優しい色が残っていた。

 

その後、少しずつ気温が低くなってきたこともあって、だんだん力が蘇って来た!

ああ、やっとこの夏も乗り越えたなあと、嬉しくなる!!
 

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【37】図書館と私   📖  📖  

    2022.8.17

小学生の頃、学校に図書室と言う所があるのを知った。

そこは正に私のパラダイスだった。

家では毎月、学習雑誌を1冊買って貰うだけだったので、好きな絵本を読んだり、自由に借りていけることに物凄く感動した。

私は毎日のように図書室に行って本を借り、学校の行き帰りに歩きながら本を読んだこともあった。

でも、私が本を読むことを母が嫌って、「本を読むのは道楽者のすることだ」と言われ、本を読むと、家事を手伝わないと、叱られた。それで夜にこっそり読むと、身体に悪いと、また、叱られた。だから私は本が好きなことは悪いことなのだとずっと思っていた。

ところが4年生ぐらいになった時、本をよく借りる子どもという理由で、学校から褒められて、ご褒美にノートを貰ったことがあった。

「えっ!本を読むって悪いことじゃないの?!」

そして、母は私が本を読むと怒ったのに、人には「うちの子はよく本を読むんです」と自慢しているということも知って、また、ショックを受けた。

私は大人になったら図書館で働きたいと、ずっと思っていたけれど、それも母に反対されて高校を出てすぐに大阪の会社で事務員になった。

 

そんな私だったが、結婚したが子供が生まれなくて、中年になってから通信教育の大学に入学することにした。昔から大学にも行きたかった!9年もかかって卒業したのだが、何と、図書館司書の資格も取ることができたのだ!

その頃は、もう45歳になっていたが、ちょうどオープンする公共図書館があって、私はそこで臨時職員として働くことになった。天にも昇る気持ちだった。4年間働いたのち、西宮市の図書館で1年、学校の図書室でも19年間働き、小学生や中学生やそのお母さんたちや先生たちと出会った。それは、私にとって人生で1番わくわくする嬉しい時間だった。正職員ではなかったが、あんなに憧れていた図書館で24年も、働くことができたことは何ともラッキーだったなと思う。

 

4年前に年前に仕事も止め、今は毎週末に西宮の図書館に利用者として通っている。

重い本のバッグを下げて、ワクワクしながら……私の土曜日のお楽しみである!!

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【36】8月が来た!

    2022.8.1

子供の頃のあの夏休みのキラキラした思いはどこに行ったのか?!と思う

歳を取るともう夏は危険な季節でしかないという感じだ。

熱中症かコロナか知らないが、毎日、我が家の前の中津濱線を救急車がけたたましく通り過ぎる。

 

子供の頃は夏休みというとワクワクしていた。

田舎の祖父母の家に泊まりに行くのが楽しみで数日間を山や川で従兄たちと遊び回り、畑のトマトやスイカを食べ、山の上の池でバーベキューをし、夜は皆で花火大会をした。

祖父母もとっくに亡くなり、藁ぶき屋根のその家も今はもうないが、ずっと私の思い出の中では生き生きと生き続けている。

 

最近では、夏が来ると思うだけで憂鬱になる。

7月8月には、めまいがしたり、おなかを壊したり、皮膚病になったりする。

太陽が照りつけるだけでクラクラするので、外出の際には日傘をさしてできるだけ日陰を探し探し歩いていく。

  

最近の消夏法というと、せいぜい図書館で借りて来た『イギリス恐怖短編集』を朝のうちに1つか2つ読むことくらいである。

夜に読むと怖くて眠れなくなるから、朝のうちに読んでおく。

するとうまくマイルドになっていて、ちょうどよい具合である。

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【35】笑い転げた!!歌舞伎! 

    2022.7.20

先週の木曜日、大阪松竹座へ歌舞伎を観に行った。

毎年1回はコープ神戸のメームでチケットを取って歌舞伎を観に行く。

全然、歌舞伎通ではないが、やはりなかなか凄いものだなといつも思う。

歌舞伎役者の人たちのあの身体能力の高さには毎回感嘆してしまう。

 

昼の部に行って「八重桐廓噺」と「浮かれ心中」というのを観たのだが、「浮かれ心中」というのがめちゃくちゃ面白かった。

 

井上ひさしの「手鎖心中」が原作。

主人公の栄次郎は大店の若旦那なのだが、戯作者になりたくて、話題作りのために、長屋の娘に持参金付きで婿入りし、自分から親に勘当させて、江戸中の人たちの注目を集めようとしていた。

ダジャレや面白い動作がいっぱい散りばめられていて、つい爆笑してしまった。

吉原の花魁を身請けしたりもしたが、なかなか思い通りに本は売れず、ついに彼は老中松平定信の政治を風刺した絵草紙を出して3日間の手鎖の刑になる。

評判になることだけを求めて、ユーチューバ-のように、次々と、はちゃめちゃなことばかりするのである。

そして、最後に桜の花盛りの堤での花魁との心中を思いつく。

それは茶番だったのだが、彼は手鎖をしたまま刺されて、運悪く本当に死んでしまう。

死んでしまったことに彼は気づくのだが、でも、これで江戸では自分のことが話題になるに違いないと気楽なことを考えている。

冥土に行く彼を、以前、黄表紙に書いたネズミが迎えに来る。

ネズミに乗って(ちゅう乗り)ひょうきんに花道の上を栄次郎はやって来る。

私は2階の1番前の席にいたのでへらへら笑って踊りながらやって来る若旦那の姿をはっきり見ることができた。

彼は上機嫌で蜘蛛の巣や紙吹雪をどんどん投げかけてくる。

皆、大喜びで、「わあわあ」言った。

私の頭や身体にも金や銀や赤や青の紙吹雪が降って来た。

皆マスク姿ではあったが、そのことも忘れて、歓声を上げた。

大笑いしたので、このコロナの日々も変な天気のことも忘れてしまった。

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【34】狸のおかあさん♬ 

    2022.7.10

2か月前の5月29日のことだったが、JR立花にある古民家でヨーガのチャリティイベントがあった。

私が20年来通っている西北のヨガ教室の先生が、ウクライナ支援のために開催されたものだった。

午前中の涼しい時間、私たちは30人ほどでウクライナのDVDを観て、先生の話を聞き、ヨガの実技をした。

外は太陽がぎらぎらだったが、古民家の部屋は庭から清々しい風が吹き込んでいた。

 

100年は経っているという家の庭は木が植えられ石が置かれ灯籠などがあちこちにあった。

緑の庭の中をほろほろ歩いていると、私はタヌキの焼き物を見つけた。

多分、信楽焼だと思うが、そのタヌキは着物を着ていて、大きなすり鉢を抱いていた。

タヌキは一所懸命すり鉢の中を見つめて、大きなすりこ木でゴリゴリやっていた。

ああ、これってタヌキのお母さんが家族のためにごちそうを作っているのだと思った 。

石の平たい立派な台の上にのって一心に料理を作っている、働き者のタヌキであった。

 

私はこんなタヌキを見たのは初めてだった。

何年か前に信楽焼に行ったことがあるが、こんなお母さんダヌキはいなかった。

なんだか気持ちを魅かれて、私は庭を行ったり来たりして、何度もこのタヌキさんと向き合ったり、横っちょからも見たリしていた。

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今はもう7月で、遅かった梅雨が来て瞬く間に明けてしまった。

コロナがまたもや蔓延したり、おばあさんが孫をほっとらかして死なせてしまったり、安倍元首相が銃弾に倒れたり、怖いニュースの多い昨今である。

夏が大の苦手な私は、これからますます暑くなる日々のことを思うと、身も心もよじれていきそうになる。

それでも、また、この夏も乗り越えて行かねば!!

どうにかこうして73年も生きて来たのだものね。

でも、どうせなら、夏を楽しみたいと思う♬ (^O^)/

でも……年寄の冷や水かな???

 

暑くても、あのタヌキおかあさんみたいに手料理作って食べたいものだと思ってはいるが……

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【33】フレッシュコンサートへ♬ 

    2022.6.27

豊中市芸術文化センター小ホールへ行って来た。
愛知県立芸術大学の音楽学部同窓会の若い人たちによるコンサートだった。
初めに貰ったチラシの曲とは少し変更があり、メシアンやプーランクの曲をたっぷり聞かせてもらった。

若い人たちのエネルギーに溢れた、瑞々しく逞しい感性に触れて、私は心の底がリフレッシュするのを感じた。

ショパンとかリストでなく、あまり馴染んでいないメシアンなどを聞くと、「ううむ」と思う。
美術でも現代美術はわからないくせにいつも何故か面白いと思ってしまう。

本当に毎日暑くてムシムシで、これから来る真夏の予感に怖気づいている私だが、若い人たちの熱気に触れて、少しだけ勇気が湧いてきた。

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【32】紫陽花の季節 

    2022.6.10

梅雨と言うのは、ジメジメして鬱とおしくて、あまり好きな季節ではないのだが、紫陽花が咲くので嬉しい。

紫陽花には青や紫やピンクや白や色んな色の花があるけれど、私が1番好きなのは最初は浅緑色の野菜のような色で、だんだん水色に染まって行く爽やかな青い花である。

だが、今、うちの庭にあるのは去年買ったアナベルだけだ。

この花は、初め緑の花がだんだん白くなって大輪になっていく。

去年、鉢植えの木を秋に庭に植えかえたら、どんどん大きくなって、この6月には20本以上もの花を咲かせてくれた。

すでに何本か切ってお友達にあげたりもした。

 

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そして、この季節、青じそもこぼれ種で芽を出し、場所を選びもせず色んなところで芽を出して葉を茂らせている。

毎晩、摘んでは食べているのだが、到底食べきれない。

何年か前、前の道を通った人がうちの大葉に目をとめて「欲しい」と言ったことがあり私は大喜びで摘んであげたことがある。

それで、先ほど友達にメールを打った。

彼女は1週間に1度くらい、用事があって前の道を通るはずなので、「その時にでも、うちの大葉を貰ってくれないかしら?」
と言ってみた。

青じその葉は大きくなりすぎて超大葉に変身している。

 

ああ、誰か大葉、いりませんかあ??

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【31】5月最後の日!!  

    2022.5.31

今日は5月最後の日だ。

今月は久しぶりに懐かしい友達が2人も私の家に来てくれた。

5月初めには大阪文学学校時代の私より5歳若い友達で、昨日は高校時代一緒に図書部で活動した友達だった。

何とも長い年月が経ってみんな歳を取り、病気になったり、目が悪くなったリ、頭もボチボチやなあという感じになったけれど、それでも、 その人なりの進化を遂げていた。

凄いなあと思った。

2人とも美魔女ではないけれど、中身はとっても素敵に綺麗になっていた。

 

ううむ。私は彼女らには追いついていないが、でも少しずつでも近づいて行こうと思っている。

 

私は今年も順調に誕生日を向かえた。

誕生日プレゼントはもらえなかったのだが、今年も垣根にピンクのつる薔薇が咲き、友達が2人も来てくれて、何だかとっても素敵で特別な5月だったなあと思う。

先週、何年ぶりかで京都市美術館へも行って来た。

4条河原町から、丸山公園を通り、知恩院の横の道をずっと歩いて行ったのである。

 

今年は、本当に素晴らしい5月だったなあと嬉しくなる!!

そうそう、最近、コスモスの花も咲いてくれたのだ。去年の秋の花が越冬して蕾までつけてくれた。

 (^O^)/

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【30】五月の薔薇 ♬ 

    2022.5.21

私は5月生まれで、ついこの間、誕生日を迎えた。
何と73回目の誕生日で、この歳になると誕生日は嬉しいというよりは、なかなか怖ろしいものがある。
それでも、自分が薔薇の季節に生まれたと思うと、少しふんわりした気分になる。

5月になると、私の小さな庭にも、ピンクのつる薔薇が咲き始める。
時々家の前を通る人が「いつも楽しませてもらっています」
と言ってくださると、あまり世話もしないので、恥ずかしいのだが ……胸の中が薔薇色になる!

この薔薇は決してセレブな花ではなくて、その昔、実家の庭から小枝で持って来て、それを前に住んでいた西宮北インター近くの家の庭に挿し木で植えた。野生に近い元気者で以前の家の垣根も瞬くうちにピンクのバラの垣根に変え、20年たってこちらに引っ越す時に、また挿し木で持ってきた。

そして、この土地に来て22年。
毎年毎年、大きくなり、今は逞しい大木となりピンクの薔薇の垣根になっている。
薬は決して撒かないし、化学肥料も使わず、虫は飛び放題、天然そのものでおおらかに育っている。
花が咲いたら大喜びする!!
誰かに貰ってもらうのが嬉しくて、指から血を流しながら棘を全部取って水揚げをし、花束にする。
可憐な花なのに棘は鋭くて、この薔薇は中々のやつだと思う。
今年も沢山咲いてくれて、何人かの人にあげた。
今はもう散り始めているけれど、庭に出るとふんわりと柔らかな香りに包まれる。
気まぐれで元気で陽気で、薫り高い薔薇である!!

来年もまた、5月が来て、私のつる薔薇が咲きますようにと、私は心から祈るのである。

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【29】ベガホールでコンサート『空に輝く!』

    2022.5.15

先週の金曜日、宝塚ベガホールでコンサートがあった。

フラワーバレンタインコンサートで2月にある予定が、このご時世で延期になってしまったのだ。

 

金曜日は1日鬱とおしい雨が降り続いていたが、「空に輝く!」というタイトルのように、太陽も雨も月も星も虹も網羅して素敵な音楽の宝箱のようなコンサートだった。

日本歌曲・オペラ・ジャズ・ミュージカル……

ピアノ・クラリネット・トロンボーン演奏にダンスまであって何とも色彩豊かなコンサートだった。

私と夫は前から12番目の真ん中近くの席で、本当に音が素敵に聞こえる所だった。

声や楽器の音色が、ホールの空間の中でちょうどいい具合に膨らんで醸成する場所だった。

 

外はずっと雨だったけれど、聴いている人たちはみんな外のことは忘れて音楽の中にうっとり浸っていた。

おまけにフラワーバレンタインコンサートなので帰りにはお花のプレゼントも貰った!

とっても幸せ!!

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【28】仁川散歩 🎵

    2022.5.6

昨日はゴールデンウイーク最終日で、私たち夫婦も近所へ散歩に出かけることにした。

よく晴れていて、太陽はギラギラ☀

家から駅まで歩き、そのまま仁川を遡って行った。

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河原にはオオキンケイギクが花盛りだったが……この花はとってもきれいなのだけど、

特定外来生物に指定されているそうである。

一時はこの河原を覆いつくしていたけれど、今はかなり減った。

 

歩いて行くと垣根に白いナニワイバラの咲く家があった。

真っ白で香り高い薔薇!!

子供の頃、我が家の垣根にも咲いていたことを思い出す。

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1時間ほど元気に川を遡って行ったのだが、あまりの暑さにダウン。

甲山森林公園に行くはずだったが、途中であきらめて帰宅した。

後から聞いた話では、昨日、森林公園は凄く混んでいたそうだ。

私たちは、早々とリタイヤしたけれどね。(*^_^*)

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【27】あいあいパークへ

    2022.4.28

何とも気温の変化の激しい4月だったことか。
暑くなったリ寒くなったりで、身体が変になっている。

この間の火曜日に、宝塚山本の「あいあいパーク」へ行って来た。
家にいても頭痛で気持ちがふさぐから、ちょっと出かけてみたのだ。


鬱とおしく1日中雨が降り続ける日だったので、カフェ・🐝バンブルビーも🌼

苗売り場も殆ど客がいなかった。
オムライスにサラダとコーヒーにケーキ付のランチを食べ、少しだけ花の苗も買ってきた。
11時ころ出かけて、2時過ぎには帰宅。
大したこともしていないのに歳のせいか天気のせいか随分疲れてしまっていた。
でも、少しだけ買った小さな苗を見るとちょっと嬉しくなった!!

あああ。もう4月も過ぎてしまうなあ。
友達とも会えず‥…
でもやっと、昨日、友達に久しぶりに電話した。
ラインで「会おうね」と連絡とったりした。
5月こそ!と思う。(^O^)/

 

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【26】『わたしの美しい庭』 

    2022.4.19

凪良ゆう著『わたしの美しい庭』という本を図書館から借りて 読んだ。

作者の「凪良ゆう」という人は元漫画家でボーイズラブの作家だとあった。

なるほど軽くて明るくて綺麗でそんな感じだなあと読んでみて思った。

出てくる男性が漫画の美少年的だった。

 

でも、私は、その瑞々しくて美しい庭にとっても心惹かれた。

それは5階建てのマンションの屋上にある。

屋上にはエレベーターがなくて薄暗い非常階段を上っていくと、重いドアがあり、屋上庭園の森が広がっている。

ここは、縁切り神社で、断ち物の神様。ご神体が刀で、御太刀神社というのが本当の名前である。

そこを30代半ばの宮司が、毎日、庭の木や花に水をやり世話をして守っている。

緑の小道の奥には狛犬に両脇を守られた朱塗りの祠がある。

何だか不思議で引きこまれる情景だなと思った。

楓が葉を茂らせ、季節ごとの花々が咲き、ガーデンテーブルが置かれていてオープンカフェの気分で集う人たちもやって来る。

 

形代(両手を広げた人の形をした白い紙)に縁を切ってほしいもののことを書いて御祓い箱に入れて拝むと縁を切ってもらえる。

人との縁もあるが、病気・酒・たばこ・悪癖・気鬱……断ち切りたいものの名を書いて神様に縁を切ってもらうのである。

 

この本の中では様々な問題を抱えた人たちが登場して、時には縁切りをしてもらう。

両親が亡くなった10歳の少女、その子の面倒を見ているひとり身の宮司、失恋したゲイの青年、高校時代に亡くした恋人を40歳近い今までずっと忘れられずにいる女性、働き過ぎて鬱病になってしまった青年。

彼らが、苦しみながら、この美しい庭に来て、少しずつ気持ちの中の溜まったものを断ち切り、自由な心を取り戻していく。

 

こんな神社があったらいいなと思った。

わたしのガラクタや妄想でいっぱいの頭の上にこんな空中庭園を作りたいものだと思う。断ち物がいっぱいあるなあ、と我ながら驚くのである。

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【25】さくら🌸🌸さくら🌸🌸赤穂へ!

    2022.4.9

4年ぶりに、思う存分、桜の花を見て来た!
夫と2人で、JRに乗って播州赤播へ。
ゆっくりと桜を眺めるためだけの旅であった。
3日4日の土日は、桜がちょうど満開を迎えるころだった。
赤穂ハイツという、温泉ではないけれど、格安料金で、しかも食事がおいしい宿に泊まり、2日間穏やかな海と桜だけの中ですごした。

私の子供の頃は、毎年12月になると「忠臣蔵」(赤穂浪士の討ち入りの話)をTVでやっていたが、忠臣などという言葉は嫌いだし、忠義とか仇討ちというとアレルギーを感じてしまう。
しかし、長いトンネルを2つも越えて、どんな田舎なのかと思って降り立ってみたら、播州赤穂という土地は、道路も広く、田畑もゆったりと広がる、のびやかな土地だった。
お城があり、豊かな田畑があり、塩田があったから、住んでいる人たちは、おっとりゆったり暮らしてきたようであった。

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赤穂の海は1日中のどかに凪いでいる。
宿の人に聞くと台風の時ぐらいしか海が荒れることはないらしい。

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2日目、大石神社に行くと、人出はコロナのせいか少なくて、桜の花ばかりが旺盛に咲き誇っていた。
桜がちょうど満開の頃に花見ができるというのはなかなか難しいことである。
そぞろ歩きながら、この重苦しかった3年間の記憶が少しずつ癒されていった。
心が桜色に染まって行く。
私たちはこの春の桜の花盛りの時期にここに来ることができたことをとっても幸運に思った。

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【24】錦織健さんのリサイタルへ♪

    2022.3.28

昨日、2時からいずみホールへ。

毎年のように、いずみホールで彼のリサイタルを聴いていたのに、去年は、コロナで中止になってしまった。

「太陽の国イタリアを歌う」

久々に錦織健さんの明るくて晴れやかな声を聴くことができた。

彼の歌は甘すぎず気どりもなく自然で、丘の上で明るい光を浴びている気分にさせてくれる。

聴いていると、歌うことは本当に幸せなことなのだという思いが伝わって来る。

あんな素敵な声なのにそのことをことさらに吹聴するようなこともせず、楽々と歌っている。

私も声楽を習っているのだが、歌う時にはちょっと無理をして声を張り上げたりするので反省してしまった。

また、彼のトークも気楽で気ままで楽しい。無理をしていないなあと、うらやましくなる。

🌸 🌸 🌸 🌸 🌸  🌸 🌸 🌸 🌸 🌸

環状線に乗ると沿線は、すっかり春の気配で、桜がかなり開花していた。

さくらのみやや大阪城公園の桜はもう7分咲きくらいであった。

えっ、いつの間にと思った。

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【23】大津へ一泊旅行♪ 

    2022.3.18

13日と14日、1泊旅行してきた。夫婦あわせて142歳だが、青春18切符を使って行って来た。たまたま阪急トラピックスで大津に格安のホテルを見つけたから、それで、あまり考えもせず無計画に出発したのだった。2人共、ものぐさなので、草津の琵琶湖博物館に行くだけの旅になってしまった。
ところが宝塚から草津までだと18切符では損になってしまう。それで、往きは普通切符で行くことになった。
草津駅からはバスに25分ほど乗って行ったが、コロナで人数制限をしていて1時からの予約しか取れなかったのに、お客が少なくて開館と同時に入ることができた。
若いお父さんお母さんに連れられた子供たちが、琵琶湖の歴史などをビデオなどで楽しく見学していた。私も、琵琶湖がどうしてできたかということが分かって「なるほどね!」と感心したり……
でも、水族館の方は琵琶湖には淡水魚しかいないので、イルカやオルカは見ることができないから、かなり地味だった。ナマズがいたのだが、やつは泳ぎもせず、土管の中に入って髭を生やした口を開けているだけで、なんだかおじさんくさかった。
ただ、売店に売っていたナマズのぬいぐるみは少し可愛かった。口をパカッと開けていて、つい大きな口の中に手を入れてしまった。
私たちは、水族館のレストランで、「琵琶湖カレー」を食べた。野菜がたっぷり入っていて琵琶湖の形のご飯も結構量があったから、おなか一杯になった。
その夜は大津プリンスホテルでも、和食を食べて、お酒を飲んで、満腹になった!
ううむ。そして凄く太ってしまった。

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 次の日には18切符を使って、JRを乗りまくって帰って来た。
最初の予定では京都から福知山に回るつもりだったが、出発が少し遅くなってしまい、京都から神戸まで行って加古川で降り、加古川からのローカル線の旅に切り替えた。
途中、粟生という駅で、北条鉄道を目撃した。1両だけのちっちゃな電車が田圃の中をトコトコ走っていく姿の可愛さに、思わずほほ笑んでしまった!!今度は、あれに乗ってみたいなと思った。
加古川からJRを4回乗り替えて谷川、篠山を経て、夕方に宝塚駅に着いた。
考えてみると、アホみたいなことをしたようだけど、ローカル線を乗り継いで行って初めての駅の名前を知り、窓から田舎の土地の様子を眺めて、結構、楽しかった。子供の頃に休みごとに行っていた祖父母の田舎のことを思い出したりした。

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旅行に出かけた日から、急に暖かくなり、私は、花粉症になってしまった。
くしゃみを連発。目も鼻も痒くて困っている。
でも、庭の花たちは「おう!春だ!」と大喜びである。

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【22】眠れない夜には・・・

    2022.3.10

 私は赤ちゃんの頃から、眠るのが下手くそで、朝は早起きで、夜は徹夜をしていたらしい。祖母や母を困らせていたのだと思う。

そして、そのせいか(?)まつげが殆どない。

うちのダンナは、良く眠るあかちゃんだったようで、目も大きくてまつげもよく成長している。

私は人生をずっと眠れない状態で生きてきて(病気になった時や学校の授業中には、よく寝たのだが)とうとうおばあさんになってしまった。

今も寝つきは悪いし、夜中に何度も目がさめる。

しかし、長い年月のうちに睡眠の本を読んだり、ヨガを続けたり、声楽をしたり、途方もない努力を重ねた結果、かなり改善されてきた。

今では年寄りなみには、眠れるようになって助かっている。

 

とは言え、布団に横たわっていると、いつも不安が押し寄せてきて、羊を数えても、ヨガの呼吸を試しても1時間以上も悶々としていることがある。

それで、私は妄想するのが好きだから、楽しいお話を考えてその中に入り込んでしまうのがいいかもと考えるようになった。

子供の頃、クローバーの丘が大好きでシロツメ草の冠を作って遊んで、とても幸せだったので花盛りのクローバーの丘のホカホカした昼下がりを空想してみた。

そこには茶色の雑種犬がいて、子供の時の優しい友達も一緒。

丘全体がふんわりと暖かで、地熱温泉のように心地よい。

そこでは皆が気持ちよくまどろんでいる。

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また、雲に乗ることも想像してみた。

白くて柔らかくてふわふわの雲の上に「きりちゃん雲に乗る」というわけで夜空の星に会いに行く。

ワープを繰り返して何臆光年のかなたまで、今、まさに光っている星を見に行くのだ。

ああ、でも、ワープして次元のかなたまで行ってしまうと、私は消滅してしまっているかもしれないな。まあ、でも、それも面白いかな?!
そんなバカなことをぼんやり考えていたら眠ってしまう。

数字にめっちゃ弱い私は、何億光年などという大きな数字を思い浮かべるだけで思考停止する。

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【21】もうすぐ春が! 

    2022.2.28

もう、2月も終わる。

最近やっと、少し暖かくなって嬉しい!

明かるい昼間には庭の花も、う~んと背伸びしているようである。

最近買った八重のアネモネの花が咲きだした。

この花は朝や夜には花びらを閉じていて、お日様が照らすと紫色の花芯を見せてふうわりと微笑みかける!

お花が笑った!! (^O^)/

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鳥も時々やってくる。
一昨日、駅に向かって歩いていたら、
白髪の髪を束ね緑のズボンをはいた女の人が、とってもかわいい声で街路樹のクロガネモチを見上げて「ちちちち」と鳥に話しかけていた。
その人は以前から犬に声をかけたりする人で、何か楽器のようなものを肩にしょって、いつも微笑みながら歩いているのだが……前から細い人だったと思っていたのだが、しばらく見ないうちに、すっかり痩せ細っていた。
少し心配になる。
前から話しかけてみたいと思っていたのだが、声をかけることができない。
私がワンコか 猫だったらなと思ったりする。

ところで、今、街路樹に来て実を食べているヒヨドリという鳥は、チチチ……と鳴いてかわいくないこともないが、うちの庭やベランダをトイレにするやつである。
メジロなどを押しのけて餌を取る乱暴者だそうな。
クロガネモチに赤い実のなるころ、うちの庭は、門柱やベランダの手すりや、大事に飢えていた植木鉢のミズナの上にまで落し物が置かれて、ちょっと困っている。
うう (*_*;……

でも、それも春の兆しかな!とも思う。 (*^▽^*)
 

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【20】停滞しているけれど…… 

    2022.2.12

日本各地は雪のところもあるが、この辺りは、ちょっと雨が降ったりもするけれど、ただ寒いだけである。
この寒さが過ぎて、3月になったらと期待しているが、オミクロン君はますます元気そうで、第6波の脅威を世界中の人が耐えている。
ウイルスというのは人間の歴史よりもずっとずっと前から存在していて、この地球と人類にとって良いことも悪いこともしてきたのだが……
こういう状況になって、人と会うな、何が何でも消毒すべしということになっていて、そのことを少し疑問に思うのである。

人間というのは、人の間にいないといけないと思うので、それができなくて、気持ちが変になってきているのではないか。
時々、色んな嫌な事件が起きて、ぞっとするのだ。

私は友達から「よく出かけるわね」と言われている。
「必要最小限の外出」をずっと守り続けている人たちがいて、私のような外出は、遊びや無駄ごとのように思われている。
いやもっと酷いことを言う人もいるかも知れない。

私のピアノや歌やヨガや踊りの先生方はとっても苦労してレッスンを続けている。
リモートのレッスンもあるけれど、でも、わざわざ、時間をかけて電車に乗って、私は出かけていく。
コンサートにも出かけていく。

少し後ろめたい気持ちも持ちながら、こんな時代を私なりに、じっと見つめて行こうと思っているのだ。

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【19】2月! 光の春となるか?! 

    2022.2.2

「あれえ~」という間にオミクロンが蔓延して、今年も、めでたい新年とはいかなかった。

ウイルスは今まだ、どんどん成長中(?)ということで剣吞この上ない状況である。

 

ああ、でも、お正月の5日に奈良の友達と久しぶりに会うことができて良かったとつくづく思う。

うんとおしゃべり出来てラッキーだった!

もう、何年も会えていなかったから、本当に嬉しかった。(*^▽^*)

 

2月になった。

梅の花が香り、咲く2月。

光の春となるか?

 

昨日、庭にいたら、家の前を歩いていた小さな子供が立ち止まって「お花」と言った。

若いお母さんの姿が見えたので「こんにちは」と挨拶した。

「この子はお花が大好きなんです」と彼女がほほ笑む。

「よかったら庭に入って見てくださいな」と言ってみたが、このコロナで寒い時だから会釈しただけで立ち去って行った。

2、3歳くらいの子どもだったのだが、お花が好きだなんて嬉しかった。

これがもっと暖かくてコロナが終わっていたら、花をいくつか切り取ってあげるのになあと思った

しかし、今はハボタンや三色すみれなどが土に張り付くように生えているだけだから、切ってあげることも難しいのだけれど。

春になれば、道行く人が花を見てくれたら、喜んで切ってあげるのだけどな‥‥

早く暖かくなって欲しいと切に思う。

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【18】女学院小ホールでコンサート!

    2022.1.26

今年の冬は本当に寒い!年のせいでそう感じるのかもしれないが、ちょっと参っている。

雪が降ることはないのだが、毎日凍えそうで、寒いというだけで、元気がなくなってしょんぼりしてしまう。

 

そんな中で、23日の日曜日に兵庫県立芸術文化センターのコンサートに行って来た。

私のピアノの先生が弾かれるので、楽しみにしていたのである。

関西音楽人クラブというNPO法人のコンサートだったのだが、色んな人が出演していた。声楽とピアノが主だったのだが、中国琵琶の演奏もあった。

 

私の先生はベートーヴェンのソナタ「月光」を弾かれた。

 白いキラキラ光るドレスで、清らかで情熱的な演奏だった。

 休憩をはさんでプログラムⅡの最初の演奏だった。

 入場の時も演奏を終えられた時も、かなり盛大な拍手がおきた。

何とも誇らしく思えて嬉しかった!!

 勿論、私も手が痛くなるほど拍手をした。 (*^▽^*)

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【17】レモンの木

    2022.1.12

先週、久しぶりに、奈良の友達のおうちへ行って来た。

時々、電話はしていたのだが、このコロナ禍で「また、会っておしゃべりしたいね!」と言いあっていたのが、やっと実現したのだった。

友達は思いの他元気そうだった。飼い犬の黒いダックスフント君も長い胴体が横に成長して立派になり、元気いっぱいだった。

彼女は数年前に旦那さんを無くし、去年実家のお母さんも無くし、奈良で巣ごもり生活をしていた。私は心配していたのだが、ほっとした。

 

友達が最近買った新しいピアノを見せてくれた。

縦型ピアノなのだが、譜面台がグランドピアノと同じ高さについていて、これはいいなと思った。ピアノのカバーは綺麗なレモンイエローのビロードで「安っぽいかな」と友達は心配していたが、私の目にはとっても爽やかで素敵に見えた。

ゴブラン織りやバテンレースなんかよりも絶対いいと思った。

 

たっぷりおしゃべりして、夕方帰る時、友達はレモンを沢山持たせてくれた。

彼女の家の庭にはレモンの木があって、去年もたくさん送って貰ったのだが、今年も、大豊作だそうで、12・3個も貰って帰った。

友達にも、おすそ分けした。

 

ところで、彼女の影響か、私は去年の秋・コープのメームで小さなレモンの苗を買ったのだ。

まだ、小さくて、どうなるかも知れない危うい感じ。
しばらくは花も咲かないらしいが、いつか大きくなって白い花が香り、実が実ってくれたらどんなに嬉しいだろうかと思う。

最近どうも健康に自信がなくて、後1・2年しか生きられないかも、((+_+)) と思っていたけれど、「いやいや、このレモンを庭に植え付けて、実るまでは生きてみたいよねえ」と思うようになった。 (^O^)/

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【16】2022年、新年おめでとうございます!

    2022.1.2

元旦は酷い寒さだった。夫と私は門戸厄神に初日の出散歩に行ったのだが、雲が多くて、丸いお日様の姿は拝めなかった。早起きしたのになあ。残念!

 

午後からは清荒神へ行った。

3時頃に清荒神駅について参道を上って行った。

最近、昔ほど混まなくなっているようだ。

子どもの時から慣れ親しんでいる道である

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これは荒神さんの龍王滝である。

去年より水の量が少ないなと思った。

 

おみくじは「大吉」

でも、私は「末吉」か「小吉」くらいの方が良かったのにな、と思っている。

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